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さあ、色々と噂が飛び交う中、2010年のF1エントリーリストがFIAから発表された。

2010年のエントリーはこちら

スクーデリア・フェラーリ・マールボロ - フェラーリ
スクーデリア・トロ・ロッソ - トロ・ロッソ・TBA
レッドブル・レーシング - レッドブル・ルノー
AT&Tウィリアムズ - ウィリアムズ・トヨタ
フォース・インディアF1チーム - フォース・インディア・メルセデス
カンポス・グランプリ - カンポス・コスワース
マノー・グランプリ - マノー・コスワース
チームUSF1 - チームUSF1コスワース
ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス - マクラーレン・メルセデス※
BMWザウバーF1チーム - BMWザウバー※
ルノーF1チーム - ルノー※
パナソニック・トヨタ・レーシング - トヨタ※
ブラウンGPフォーミュラ・ワン・チーム - ブラウンGP・TBA※

TBA:未定

※は条件付きエントリー


マクラーレン・メルセデス、BMWザウバー、ルノー、トヨタ、ブラウンGPの5チームは条件付きのエントリーを提出したため、6月19日までに条件を取り下げる協議をするためにFIAから召喚を受けているとのこと。

ここで、んっ?と思ったあなた。



ですよねー。私もんっ?って思いましたよ。




そう、フェラーリですよ。




フェラーリは条件付きになっていません。

これは、FIAとフェラーリの間で、2010年までの参戦契約が既に結ばれているからである。

これに対して、当たり前ですがf ^ ^;フェラーリは激怒。

http://sports.yahoo.co.jp/f1/article?a=20090612-00000007-rcg-moto

「フェラーリは、5月29日が締め切りのエントリーに対し申請したが、これには条件をつけていた。にもかかわらず、FIAが発表したエントリーリストの中には、フェラーリが無条件で2010年のF1に参戦すると記載されている。しかし、フェラーリとの間の同意書を楯に、FIAがフェラーリの権利を侵害する規則を採用しようとしているような2010年のF1には参加しないことを再確認する」と再度F1撤退をほのめかしているらしです。




そして、出てきた話がこれ。

http://sports.yahoo.co.jp/f1/article?a=20090614-00000111-ism-moto

フェラーリのルカ・ディ・モンテツェーモロ社長は、来季のF1のレギュレーションが改正されなかった場合は「大手自動車メーカーは代わりの世界選手権を設立する用意がある」と語った。現地時間(以下、現地時間)13日、『ロイター』通信が伝えている、というもの。




なんかこれと似たような話ってありませんでした?

理由はちょっと異なりますが、CARTIRLがそうでしたよね。

元々アメリカのレースと言えばCART

1979年から始まり、アメリカではF1よりも人気のあるカテゴリーでした。

過去には、マリオ・アンドレッティーエマーソン・フィッティーバルディー、そしてナイジェル・マンセル等々、F1と両方活躍したドライバーも出てきたカテゴリー。

しかし1996年、インディー500を主催するインディアナポリス・モーター・スピードウェイがCARTが開催するレース内容に不満を持ち、別カテゴリーを発足したのがIRLだ。

結果、TOPチームのほとんどはIRL側の意見に賛成し、CARTからIRLにカテゴリーを変更。

おのずと、当時のTOPドライバーのほとんどがIRLに参戦することとなってしまった。

日本においては、発足当初からIRLのみがTV放映され(記憶が定かではありませんが・・・)CARTの情報は雑誌のみでしか入手できない状況に。

恐らくアメリカ国内においても、ファンの気持ちを掴んだのはIRLだったのでしょう。

結果的にCARTは破たん。

2008年から統合(事実上IRLの吸収合併)という形で。CARTの歴史は途絶えてしまった。




今現在F1というカテゴリーが成り立っているのは、各国から徴収している膨大な額のTV放映権。

さあ、もう1つ別なカテゴリーが発足された時、各国のTV局はどちらの放映権を買うのでしょう?



聞いたことのないカテゴリー。

でも、出ているチームは、フェラーリを始めとする世界的に有名な自動車メーカーばかり。

ドライバーも、元チャンピオンのF.アロンソやL.ハミルトン等々、そうそうたるドライバー。



かたや、F1といえど聞いたことのないチームに、聞いたことのないドライバー達ばかり。



TV局は、どちらを放映する権利を買うのかは、聞かずとも分かるというもの。

世界的な金融不安の中、莫大な金額をはたいて、両方の放映権を買う国は、おそらくないでしょう。




伝統と歴史のあるモータースポーツ。

伝統と歴史のある自動車メーカー。

仲良くレースやってくださいね。

それが、世界のF1ファンの望んでいることです。



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