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ハミルトン 強い!

雨となった、富士での日本GP。
大波乱の決勝を征したのは、マクラーレンの新人ハミルトンだった。
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まず、結果はこちら。
順位 ドライバー チーム トータルタイム 周回
1 L.ハミルトン マクラーレン・メルセデス 2:00'34.579 67
2 H.コバライネン ルノー 2:00'42.956 67
3 K.ライッコネン フェラーリ 2:00'44.057 67
4 D.クルサード レッドブル・ルノー 2:00'54.876 67
5 G.フィジケラ ルノー 2:01'13.443 67
6 F.マッサ フェラーリ 2:01'23.621 67
7 R.クビサ BMW 2:01'23.864 67
8 V.リウッツィ STRフェラーリ 2:01'30.201 67
9 A.スーティル スパイカー・フェラーリ 2:01'34.708 67
10 R.バリチェッロ Honda 2:02'02.921 67
11 J.バトン Honda 2:00'20.820 66
12 山本左近 スパイカー・フェラーリ 2:00'54.187 66
13 J.トゥルーリ トヨタ 2:01'06.449 66
14 N.ハイドフェルド BMW 1:58'18.247 65
15 佐藤琢磨 SUPER AGURI Honda 2:00'21.480 65
  R.シューマッハ トヨタ パンク 55
  A.デビッドソン SUPER AGURI Honda スロットル 54
  N.ロズベルグ ウィリアムズ・トヨタ 電気系 49
  S・ベッテル STRフェラーリ アクシデント 46
  M.ウェーバー レッドブル・ルノー アクシデント 45
  F.アロンソ マクラーレン・メルセデス アクシデント 41
  A.ブルツ ウィリアムズ・トヨタ アクシデント 19

雨の決勝となった、今回の日本GP。

私個人的には、とにかくハミルトンの強さだけが際立ったレースに見えた。


フォーメーションラップスタート後、即SCが入り、SC先導でスタートタイミングをはかる。

まず、レース戦略をミスしたのが、フェラーリ
おそらく、専属の気象予報士の読み間違いであろう。
ライコネン、マッサともSC中にピットイン。
タイヤを交換する。
浅溝でスタートしたものの、コースコンディションは思った以上に悪く、更に雨足が弱らないため、深溝に交換。
そして、合わせてガソリンも給油。
これで、フェラーリの2台はほぼ最後尾にまで、ポジションを落としてしまった。


その結果、事実上ドライバーズポイントを争う、アロンソとハミルトンの一騎打ちとなった


結果的には、途中アロンソがクラシュし、ハミルトンが優勝をするわけだが、その勝ち方が、新人らしからぬ、非常に強さを見せた勝ち方だった。


まず、スタート。

結局、18周ものSCランが続いた。

そのSCがはけた後のスタート。

アロンソは、「ここが勝負」と、スタートでハミルトンの前にでる事を、狙っていたはず。
もちろん、ハミルトンも分かっていただろう。

結果、ハミルトンが前で1コーナーを抜ける。


問題はそこから。


その直後、ハミルトンは猛烈にプッシュ!

みるみるアロンソとの間にギャップを作っていく。


とにかく前に出ないと話しにならないアロンソなのに、アロンソにレースの主導権を握らせない。

結果アロンソは、他車と接触し、サイドポンツーン周辺の空力パーツを破損し、タイムが上がらず、結果単独スピンからのクラッシュで、レースを終えてしまった。


そのアロンソのクラッシュにより、SCが入る。

先頭はハミルトン、2位にルノーのコバライネン

SCがはけた後のリ・スタート。

またしてもハミルトンは、絶妙なスタートを決め、そしてまたプッシュ!

2位コバライネンとの間に、ギャップを作っていく。


本当にこれが新人か?


という走りと、レース中の戦略。

セナやシューマッハ、プロストを彷彿させる、強いチャンピオンのような走りだった。

そして、雨という非常に難しいコンディションのレースでの、ファーステストラップ

過去、F1史上有名な強いドライバーは、皆雨のレースで、非常に速さを見せた。

ハミルトンも同様であろう。



今回の結果で、アロンソとハミルトンのポイント差は、12ポイント。

残りは2戦。

アロンソの自力優勝はなくなってしまった。

レースの世界は何が起こるか分からない。

しかし、今日のハミルトンを見ていると、はっきり言って負ける気はしない!

優勝はできないまでも、チャンピオンを取るための、クレバーな走りをするような、いや、それができるドライバーであろう。


史上初、黒人で、最年少で、ルーキーイヤーチャンピオンは、ほぼ間違いにであろう。



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